工務店と塗装専門店では何が違う?

外壁塗装の工事を依頼しよとしたときに、どこに依頼したら良いのか迷うのではないでしょうか。

依頼する業者を選ぶときにまず考えるのが

 

工務店に依頼したらいいか

地域密着の職人店に依頼するのかという問題。

 

なんとなく、大手の方が良いんじゃないの?と思っている人も多いのではないのでしょうか。

しかし、実際にはどちらもそれぞれメリットとデメリットがあるんです。

 

それを知っておけば、自分がどちらを選んだら良いのか、判断ができますよね。

では今回は、その工務店と職人店の違いについて解説していきたいと思います!

 

工務店にお願いすると、専門業者に直接お願いするより

経費分高くなるのは皆さんお解りになる事だと思います。

 

しかし、工事管理をちゃんとしている工務店に限りますが、後々そちらの方が

クレーム処理やメンテナンスに関しては安心できる事でしょう。

 

専門業者(職人店)にお願いした場合は

基本管理である

①原価管理

②工程管理

③品質管理

④安全管理

この4つの管理が出来ていない事が大半です。

それぞれ、説明したいと思います。

 

①原価管理

これについては、工務店、専門店も基本的に変わりませんが
施工体制や施工方法などを考慮し価格を下げるなど、という作業が出来ない場合が多いです。
通常専門業者は今までやってきた施工が全てで、施工方法を変えるという概念はほとんどないのが現状です。
例えば、材料で言うと、うちの会社は外壁や屋根はシリコン塗料を使っているのでシリコン塗料ですといったように
お客さんの意図を組んで、ウレタン塗料を使う提案をしてくれる業者は残念ながら少ないのが現状です。

②工程管理

これについては明らかに差が出てきたりします。
工務店の場合、お客様に言われた日程をある程度優先させることが出来ます。
下請けとしての業者が1社ではないからです。
専門業者にお願いした場合、特に一人親方としてやっている場合、予定が入っている場合
2週間、1か月待って下さいという話になるわけです。

※注意 工務店でも業者を知らない場合は下請けの言いなり対応が難しい場合があります。

③品質管理

品質に関しては、ほとんどの専門業者は管理されていないのが現状です。
今までの経験(施工方法、手順)が全てです。
これが、施工上でもろに影響がでる訳けではありませんが
営繕工事共通仕様書通りに施工方法、手順を行っている専門(個人店)業者は少ないのが現状です。
専門(個人店)はこの仕様を把握している業者自体が少ないと思われます。
工務店であれば、その点専門業者に対して指示をするので安心です。

※注意 工務店でも下請けに丸投げしている工務店もあります、見極めとしては普通の工務店であれば
塗装工事であろうが、なんであろうが1日1回は現場に来て指示をするのが通常です。
それが無い場合は、専門(個人店)業者同様管理がされていないということでしょう。

 

④安全管理

これは、お客様のお金に絡んでくることなので、グレーゾーン的な部分もあったりしますが
安全を管理するという意味では、工務店の方が良いのかも知れません。
なぜなら、基本的に工務店は自ら現場で作業する訳ではないので、客観的に把握し指示できるからです。
いざ、自分で作業するとなると面倒になり危険を承知で無理をして作業したりするものです。
結果、怪我や重大事故につながりお客様にも迷惑をかけることになるリスクが高くなるのです。

 

工務店に塗装をお願いするメリットとデメリット

工務店に依頼した場合、他の工事もついでにやってもらえるのがメリットの一つでもあります。

工務店は管理技術者在中していたりするので建物全般の工事に関して対応できるのが強みです。

万が一塗装が出来ないほど外壁が傷んでいた場合、塗装業者ではどうにもできないので

お客様が大工さんを探さなければならい状況にもなったりします。

万が一不具合が生じた場合、工務店は対応がはやいのも良いところではあります。

  • 外壁塗装以外のリフォームも頼みやすい
  • 建物に詳しい
  • 地元なので対応がはやい

 

メリット

 

工務店なので塗装以外の工事も可能

 

専門業者とは違いあらゆる工事に対して対応できます。

当然ですが、外壁塗装以外の水回りのリフォーム・屋根のリフォーム、新築、増築、解体などの工事も可能となってきます。

工務店は塗装業者以外にも様々な業種の下請け業者をかかえているので、外壁塗装以外のリフォームも丁寧に対応してくれるでしょう。

 

建物の構造や納まりに詳しい

 

工務店は代表が建築士であることも多いために建物にの技術的な面で知識が豊富です。

建物に不具合が生じた場合、何故そうなるのか?どう処理すれば良いか?状況に合わせて予測することができます。

たとえば、軒天にできたシミの状態から屋根の骨組みである木材が腐食していることを予測して

シミの原因が雨であれば雨漏り箇所を特定し修繕するなど・・

これは一例ですが建物の知識が豊富な工務店はさまざまな角度から住まいを維持することを考えてくれます。

 

第三者的に業者に対し指示、指導が出来る

 

専門業者であった場合、その社長若しくは親方の今までの経験のみで施工をするのが現状です。

施工方法の法改正、最近ではアスベストを処理する資格を持ってなければ改修工事ができない。

そういったように、この業界でも常に処理方法、施工方法だったりの規制がかけられているのが現状です。

今まではあなたの会社では、そういった方法で施工した来たかも知れませんが、第三者的にみると「こうした方が良い」などあったりします。

アスベストについても少し触れましたが、特に個人の塗装槽業者なんかは、法改正されたことすら解っていな場合もあったりします。

その点、工務店などにはそういった公共団体からの情報などが流れてくるので、常に新しい仕様、施工方法で対応が可能です。

 

デメリット

 

やはり専門業者よりも割高になってしまう

 

工務店に依頼すると下請けの塗装業者が工務店に見積もりを提出。

工務店がその塗装業者の見積もりに利益、諸経費を上乗せしてお客様に提出。

通常、このような仕組みとなっています。

極端な話、塗装業者に直接依頼した場合、工務店に出す見積もりがお客様に提出する金額となります。

しかしながら工務店(会社によって違い有り)によっては利益を大幅に上乗せする場合もあるので外壁塗装が高額になることも。

外壁塗装費用の工務店の経費が3割以上ということも珍しくありません。

特にHMなどに頼んだ場合は、それこそ経費が3割は当たりまえとなる場合が多いのです。

 

例 )

工事費用が100万円だとすると、そのうち経費が30万円〜40万円が工務店のマージンだったりします。
暴露しますが、自社の場合1割前後(使用している状宅の改修など状況で変わります)の経費をお客様よりいただいてます。
100万だった場合、10万円となる訳です。

 

工務店により拘りがあり強く勧められれる場合があります

 

これは、デメリットと言って良いか解りませんが、業者にたして常に指導、指示を出す立場の工務店、HMは

自社の使用があったりするので、「こうしたい」「こんな材料を使いたい」などの要望があった場合

拘りだったり、会社の仕様などがあるため要望を受け入れてもらえない場合があります。

会社的には実験、いろいろな経験をえて仕様だったりが決まっていくわけですが

お客様にとっては、「頑固で人のいう事を受け入れてくれない業者」としか思ってもらえないのが現状かも知れません。

 

まとめ

結果、技術的な面や他業種の絡みが無い場合は

安くするために塗装業者に直接お願いするのがベストかと思います。

又、安全や品質の管理をして施工して欲しい場合や、塗装以外の修繕がある場合は

割り高になりますが、工務店にお願いすことがベストかと思います。

 

どちらにお願いいしても、メリット・デメリットはあるので

何を優先したいのかをしっかり考え業者選をすることをお勧めします。

 

自社外壁塗の施工実績の(工事の手順などを記入)一部の記事を参考にしてみてください。

 

鹿部町中央団地C棟外壁・屋上防水改修工事