現場状況の確認
内部はもちろん、外部も点検していきます。
状況的には間違いなく雨漏りがしていますが、内部を見ると仕上げ材が変色し
壁に伝った形跡があります。
洗浄機で準に水をかけて場所を特定していきたいと思います。
半日かけて状況を見ましたが、手前の平面の屋根は問題ないようです。
写真奥のパラペット立上り付近からの雨漏りで間違えないと思われます。
ただ、『ここだ』というピンポイントで場所を特定することは出来ませんでした。
この屋根の下の内部は吹き抜けとなっていて、木毛板、断熱、仕上げ材など
張っている状況です。
全面的に、足場をかけて、天井を壊して水が廻ってく状況を見る事ができれば
特定できる可能性は高くなります。
今回はそこまで(お金をかけて)して、特定する必要がないと判断しました。
何故なら、ある程度、場所の特定が出来たからです。
工事をしたが、まさかの見当違いの場所だった・・という可能性はゼロとは限りません。
しかし、これで正解となった場合、屋根の防水工事をする工事代金のほか
内部の足場、解体、仕上げの工事をする金額を上乗せすることを考えると
お客様の負担を少しでも減らそうという気持ちからこのような判断に至りました。
とにかく、ここだと判断した場所を徹底的に直すことを考えましょう。
先に結果をいうと、雨漏りの場所は正解でした
よかった~~!!
雨漏りを防止する防水工事の方向性
さて、雨漏りは解ったのですが、どんな方法で直すか検討していかなければなりません。
まずは!
- 立上りの天盤の笠木と、板金の取り合いのコーキングを全て打ち替えをする。
- 平面の板金のジョイント(つかみの部分)そこからも浸透している可能性が
あるため、1Ⅿ程度ジョインと部分にコーキングを施工する。 - 詳しい人は気づくかも知れませんが納まり上不可解なことがあるので
そこも処理すしなければなりません。
こうなると塗布防水しか思いつきませんね(^-^;
大まかにこんなところです。
結果としては塗布防水での施工をすることに決定しました。
そうと決まると、施工の段取りです。
屋根雨漏りを防止するための工事
塗布防水という材料に触れておきます。
一般的には、住宅にも使用されている(金属屋根、瓦屋根)・他、折半など
これらは、雨漏りなどが起すりすくは少なく、耐久性に優れていると思われがちです。
しかし、実際には水や空気に誘発される錆や太陽光の熱などによって
日々劣化していることは間違えないです。
従来、金属屋根の改修は、たんなる塗装材、たんなると言い方はおかしいですが
いわゆるペンキなどで施工されています。
塗装材ではジョイント部などの耐久性に弱点があり
瀝青系塗装材では次回工事をする、再改修に困難があるなどの問題があるのです。
そこで今回選択した工法は、その二つの問題を解決すべく
開発された防水型塗装材です。
既存の金属屋根塗装のイメージはそのままで
高い防水性能、防錆効果、防音性、遮熱性を実現します。
塗布防水をすると決めた以上、使用する以外ないですよね。
いよいよ雨漏りの直す工事に入ります
まずは、雨漏りをしているであろうという箇所をつぶしていく作業をしていきます。
笠木と立上りの板金の取り合いのコーキングを撤去して
コーキングを全て打ち替える作業をします。
雨漏りを止めるためのコーキング打ち替え工事
コーキングの打ち込みが全て完了しました。
さらに、ハゼ処理(ジョイント部分)としてその箇所にコーキングを打込みました。
以上!
コーキングの打ち込みの工事は終了です。
雨漏りを止めるための塗布防水工事
基本的に塗装(ペンキ塗り)もそうですが
施工前にホコリや不純物を取り除くことが優先されます。
防水を塗布する前に洗浄、又は拭き取りなどをして表面のホコリなおどを落とします。
今回はFS-1という仕様で施工します。
※同じ塗装でも使用で処理の仕方、塗階数などが変わってきます。
工程としては
- 素地ごしらえ(洗浄、拭き取りなど)
- プライマー塗布
- (ハゼ処理)
- FSコート塗布
- トップコート塗布
- 完了
工程2
プライマーとは材料との接着効果を密にするために塗布するものです。
工程3
ハゼ処理は塗装でもそうですが、俺曲げ部分や角度の鋭利部分は弱くなる傾向にあります
それを低減させるためそういった部分コーキングで無くするという意味で行います。
工程4
FSコート(防水材)を塗布します。この材料が防水効果のある防水塗料です。
工程5
トップコートは遮熱、耐候性を高める意味で塗装します。
これで完了となります。
この反対側も同じ処理をしています。
これで雨漏りが止まりました。
そうわ言って後に、違うところから又雨漏りする可能性は否定できないのです。