リフォームでキッチンを使いやすくするための知識

 

 

リフォームを計画するときに、まず何処をそういった風に直したいのか
想像して、理想に近づけようとするのではないでしょうか。

今回はキッチンのリフォームをしたいと思った時に、気になる費用や手順
業者の決め方など、分からないことも多いのではないでしょうか?

多くの方が何処にお願いするか?どうやってリフォームするか?
疑問を持ちながらキッチンのリフォームを検討していることと思います。

ここではキッチンリフォームでの注意点や見積もりの取り方
そしてリフォーム会社やキッチンの選び方まで具体的に説明していきます。

納得のリフォームが出来るよう、ひとつひとつ理解しながら読んでください。

 

キッチンリフォームでチェックするポイント

人それぞれ理想とするキッチンは違ってくるものです。
まず、「リフォームすることで何を実現したいのか』それを明確にする必要があります。

自分が思い描く理想をとにかく書き出して、消去法で消していくことをお勧めします。

  • 収納を増やしたい
  • 食洗器はどうしても付けたい
  • とにかく使いやすくしたい
  • 間取り自体を見直したい・・・など

いろいろと要望は出てくると思います。
そういった中で大切になってくるのは、何が一番必要か!!

自分なりに優先順位をつけることです。

 

 

キッチンリフォームのアドバイス

とにかくキレイになればいい!!
それ以外に思いつかない方のために一般的に言われる要望を書いてみます。

 

安く済ませたい

これは誰しもが思うことだと思いますが、安く出来そうな業者を探すことです。
そうは言ったものの、我々ですら何処が安いか?

そんなことは、はっきり言って解らないものです。
取引先を比べて安い、高いは判断できますが、それ以外に

もっと安いところがあるかも知れません。
なので、一概には言えませんが、選ぶコツくらいしかアドバイスが出来ません。

力添えになれるか解りませんが、アドバイス出来ることを説明していきたいと思います。

業者選びのコツ

キッチン単体のリフォームの場合は、建設業者であれば基本的に何処でもかまいません!
又、リフォーム専門店か水回り専門のリフォーム会社などでもいいと思います。

キッチンのみの交換などの場合は、リフォーム専門会社にお願いしても
十分対応は出来ます。

キッチンや水回り以外のリフォームも合わせて行う場合は
幅広く対応可能なリフォーム会社が良いかもしれません。

リフォーム箇所が多くてある程度の規模になってくる場合は
工務店やハウスメーカーなどのほうが、各業種の下請けが存在するため

どんな事にも対応できるので、そういった面ではいいかもしれません。

※ただ、必ずやって欲しいのが、最低2社からは見積もりを取るという事です。
絶対に、価格に違いが生じるはずです。
少しでも安くるには絶対にやるべきことです。

 

収納を増やしたい

 

収納を増やす方法4パターン

収納を増やす方法としては以下の事が考えられます。
収納を増やすと言っても、お金のかかることです。

そこで気になってくるのが、どれくらいの費用がかかるのかということでしょう。
例え収納が増やせたとしても、結果、不自由を感じる事があれば

キッチンをリフォームして良かったという事にはなりません。
したがって、収納を増やすキッチンリフォームの費用相場を押さえつつ

どういった収納を増やしたいのかを考えていければいいと思います。

(家具屋さん相場ではなくメーカー価格相場となっています。)

 

吊り戸棚:費用相場は約10~15万円

(照明器具付き、ダウンウォールタイプ(吊戸棚が手で下げるもの)、その他のタイプ
の違いで金額が変わってきます)

吊り戸棚を設置して収納を増やす場合には、本体価格と設置費用を合わせ
一般的な物を使ったとして、約10~15万円が相場なのではないかと思われます。

手先の器用な人は吊り戸棚本体を購入すれば、DIYで設置することもできるため
費用はキッチンリフォームの中では安くできる方法だと思います。

上記でも言ったとおり、吊り戸棚の本体価格に関しては
ウォールタイプでも手動や電動といったタイプの違い、扉にアシスト機能が付いたもの

その他・・・で価格に差が生まれています。
また、キッチンリフォームが完了するまでの時間的なものの多くは

当日に終わることが多いでしょう。
これは、作業が主に吊り戸棚を設置する場所の壁下地を探す、

最悪、補強を取付して設置作業を行うだけだからです。
したがって、吊り戸棚でキッチンリフォームを行い収納を増やすと

費用面と設置までの期間の面で、メリットがあるのではないでしょうか。

背面収納:費用相場は約20~40万円

(スライドストッカー、家電収納、蒸気排出ユニット、カップボードなどを
付けるか付けないかで金額が変わってきます)

背面収納を設置して収納を増やす場合は上記でいったような金額がかかって
くると思います。

このタイプの場合は基本的に本体価格の高いです。
実際の費用は材質や機能などによっても変わってきます。

なので予算がある程度余裕があれば好きな素材を使ったり
オーダーで作ってもらうのも有かも知れません。

そうは言ったものの余程の拘りが無い限り、既製品のキッチンボードを購入するなど
検討してみてください。

ただし、どちらの場合でも使い勝手を考慮して
実際のキッチンの広さに適したものを選び、

設置後に使いづらいということがないようにしましょう。

床下収納:費用相場は約10万円前後です

(床下収納を設置して、収納を増やす場合の費用相場は上記の通りです。
ただし、床に開口をしなけれなならないので、納まりの関係上床の工事も必要となってくる場合があります。そうなった場合は別途料金が必要となってきます)

この床下収納には、収納を隠すふたの構造の違いなどといった差異がありますが
それ以外にはどれもあまり変わりがありません。

したがって、使い勝手がよさそうなものや
中の収納の構造がよいと思ったものを選ぶとよいでしょう。

(注意)
床下収納は、下が土間コンクリートになっている場合には
物理的に設置が不可能ということになってきますので
設置が可能であるのかをしっかりと確認することが大切です。

キッチン本体:費用相場は約40~70万円+収納20~40万円程度(設置費込)

(一般的なI型仕様での金額となっています、L型キッチン、センターキッチンなど
を選んだ場合は金額が変わってきます。)

キッチンを新しいものに交換して、収納を増やす場合の費用相場は
本体と設置費用込みの金額となります。

キッチン本体に関しては、メーカーや本体のグレードと収納を増やす
オプションによって、大きく費用が変わってきます。

例えば、本体価格は安いものでは20万円台のものもありますが
高いものは100万円を超えます。

そのため、適度に収納を備えたものを考えれば、最上級のもの、最低のものは
例外とするとおおよそ40~70万円が相場になるでしょう。

また、収納を増やすオプションは数万円ほどで行えますが
食洗器を内蔵する場合には20万円ほどかかってきます。

もちろん、メーカーや素材、キッチンのタイプによっても価格は上下するので
予算と使い勝手を考えながら検討してください。

又、工事をした場合、リフォームが完了するまでの期間については
単純なキッチン本体の交換なら、4日程度でできます。

ただし、それ以上のリフォームで壁をいじらなければならない、
床をいじらなければならない。などの工事を行う場合は1週間程度かかると思われます。

又、それ以上に間取りも含めてキッチン本体の交換を行う場合
(壁を解体したり、増設したり)は3週間程度はみておきましょう。

リフォームする場合は業者が決まっていると思いますので、どれくらい工事日数が

かかるのかを確認しておくと良いです。

 

リフォームでキッチン収納を快適にするためのポイント

収納位置は簡単に取り出せる状態にしておく

言うまでもないと思いますが、使い勝手を考えれば
収納位置は簡単に取り出せる状態にしておきましょう。

収納位置が高すぎたり低すぎたりすると、人の気持ち次第ですが
多少なりとも辛い体制、疲れる体制は避けたくなるものです。

そこに収納したものは、開けるけることが少なくていいような
使用頻度のすくなものを入れてしまいがちです。

そうなった場合は、使わなくなってしまう恐れがあります。
せっかく買った調理家電や調理器具も、使わなければ無駄となってしまいます。

そのため、収納位置を考えたキッチンリフォームを行いましょう。
なお、高さで問題となる吊り戸棚の場合には

費用がかかりますが手動、又は電動昇降式にすることで
この問題を解決できるので検討してください。

 

収納する家電の位置によって電気工事も追加する

 

キッチンリフォームで調理家電を収納するのであれば、収納する家電の位置によって
電気工事も追加するのがよいでしょう。

最近では、以前と違ってキッチン周りの家電が増えているため
コンセントが足りなくなったり、タコ足配線になってしまったりすることがあります。

これらのような場合では、キッチンの見栄えは悪くなり
安全性や利便性に欠けています。使い勝手などを考えるなら

コンセントの口を増やしたり、電源の容量を増やしたりすることが望ましいです。
したがって、キッチンリフォームでは場合によっては

電気工事の追加も検討しておきましょう。

 

収納扉の開閉種類はスペースに合わせて選ぶ

 

キッチンでは水がはねたり、油がはねたりと汚れがつきやすいので
扉付きの収納がおすすめです。

ただし、背面収納の扉を選ぶ際には注意したいことがあります。
キッチン自体が狭い場合には、観音開きの扉は全開にできなかったり

扉を開くと人が通れなかったりして、使いづらい場合があるということです。
そのため、スペースに余裕がない場合には

引き戸タイプにすれば扉を開けていても邪魔にならないのでよいでしょう。
また、スペースに余裕がある場合は

フルオープンにできる折れ戸タイプなら中が見やすく
中のものを把握しやすいのでおすすめです。

 

カウンターのダイニング側を収納スペースに

 

対面キッチンの場合には、ダイニング側のカウンター下に
収納スペースを設置して利用できます。

カウンター下に棚を設置すると、リビングやダイニングで使用するものを
収納できて便利です。

ダイニングで使用するランチョンマットや、カトラリーを収納することもできるほか
文房具や新聞、薬など日常生活で使う細々としたものも収納できます。

このようにカウンター下に収納があるとリビングに散らかりがちな細々としたものを
収納できるので、部屋の片づけがしやすくなります。

 

食生活に合わせたパントリー収納の設置

 

パントリーとは、キッチンで使う食料品や食器を収納できる
小部屋や収納スペースのことです。

キッチンで使う家電や日用品なども収納できるので
パントリーがあるとキッチンの収納にも余裕ができて、使いやすくなります。

ただし、パントリーは奥行が深いと奥のものが見えづらく、使い勝手がよくないので
奥行は30cmから45cm未満がおすすめです。

また、間口も狭すぎると家電を収納する場合には出し入れしにくくなるので
80cmから90cmの間口があるとよいでしょう。

 

 

まとめ

キッチンリフォームの満足度の7割は自分に合った

リフォーム会社を選べるかで決まるとも言われています。

まずはご自身でキッチンリフォームの要望を整理して

その後自分に合ったリフォーム会社を探すようにするとよいでしょう。

自分に合ったリフォーム会社に出会えれば色々と相談しながらリフォームを

進めることができるようになります。

そうすると手間もかからず、満足のいくリフォームの実現につながります。

ここでご説明したことをぜひ実践してみてください。