住宅の壁の中

普段皆さんは住宅の壁の中を見ることはあまりないですよね。
新築をしたことのある方であれば、現場を見に行ったときに以下の状況を見たことがあるとは思いますが
そうでない方はあまり見ることはないとおもいます。
今回は木造在来の壁の構造を紹介します。

まだ建て方中の骨組み

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この状況ではまだ建て込み中で柱の倒れなどを調整し、屋根の下地を施工中です。
大体の住宅の壁はこのような状況から外壁を張り、断熱材をいれ

ボードを張るというよな大まかな工程となります。
縦に立っている細い材料は間柱(105×30)といって455㎜ピッチで入っています。

中間の太いのが住宅を支える重要な役割を果たす柱(105×105)です。
柱のピッチは1820㎜となっています。

斜めに立って委いるのが、筋交(105×30)いというものです。
これは地震等の外力に抵抗するために設置するものです。

今は構造用パネルなどで体力壁を作っているのでそれだけででも良いのですが
僕の場合は併用しています。

単純にないよりあった方がいいに決まってます。
手間はかなりかかりますが・・・・

まだ取り付けてはいませんが、室内側にはボードを留めるための横に取り付ける材料である
胴縁(45×18)、(105×18)を取り付けていきます。

内部むき出しのかべはこのくらいとしておきます。

内部壁ボードの貼り付け前

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上記写真のように断熱材を入れて、防湿シートを張れば室内壁のボードをはることが出来ます。
皆さんの家もそうですが、クロスを剥いで、石膏ボードも撤去した場合このような作りになっています。

なので壁に重みのあるものを設置したい場合は、この下地にめがけて釘、ビスなどを打ち込むと
頑丈になり、多少の重みがかかっても外れてくるリスクはなくなります。

下地材ピッチ455㎜で入っているので、一か所下地が有るところを見つけたら
455㎜づれたところにも必ず有るということです。

仕上げ材の下地のボード貼り

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ボードを張り付けてしまうと、このようになり部屋らしくなります。
通常これにクロスを張り完成という形になります。

この状況でもまだ下地の位置が解るような状態です。
下地にめがけてビスを打ち込んであるので、そのライン上に下地が有るということになります。

しかし、クロスを貼る段階になると、壁の凹みなどを平らにする下地処理をするため
ビスの正確な位置が解らなくなってしまいます。

そんな時はボードの下地は455㎜ピッチで入っていることを思いだしてください。
下地の位置が1カ所でも解れば何処に下地が入っているか解ってきます。