屋根の塗装寿命ってどれくらい

何に対してもそうだと思うのですが、寿命はあくまで業者などが実際に施工して
どれくらいもったのか。

という、平均的な目安でしかないのです。
当然、家によっては使われている屋根材の種類や塗料、そしてその家の立地条件などから

同じ時期に建てたものであっても、かなりの差が出てくるものです。
例)現在普及率の高いガルバリウム鋼板で施工した屋根の場合を見ると、20~30年前後で

塗装の塗り替えをするのが標準的と言われています。
しかし、雪国、海に近いなど様々な要因で対応年数を下回ったり、逆はあまりないと思われますが

対応年数を上回ったりなど・・・場所などの条件で変わってくるものです。
自分も経験ありますが、海に近い物件で、近所に建てた、同じ材料、同じ時期に建てた物件では

一棟だけが錆が見た目で解るくらいの状況でしたが、もう一棟はまだ色あせてはいますが
錆がほとんどない状況です。

多分ですが、その一等は風通しがよく、海風に直接あたったためだと思われます。
一方で、もう一棟は周りに他の住宅がたっていて、風が遮られているため

直接風が当たらないので錆びずらいのではないかと思われます。
かといって、風当たりのいい物件が錆ているかというとそうでもなのです。

こうなってくると、建築屋のではなく科学者か、特殊研究施設などに依頼をしないと解らない話です。

この話は置いておきまして。
具体的に屋根塗装の見直しはどんなタイミングで行えばよいのでしょうか。

という、結論というか、平均の見直し時期を説明したいと思います。
※あくまで目安でお考えください。

ガルバリウム鋼板の寿命だと思われる年数

ガルバリウム鋼板とは

ガルバリウム鋼板とは、薄い鋼鈑(鉄板)に亜鉛+アルミニュウム+シリコンのメッキを施したものです。
ひと昔前に使われていた、トタンより錆に強い屋根材料です。

鋼板の厚さは0.35㎜・0.4㎜の厚さの材料を使うのが一般的です。
瓦の1/10の重量で屋根への負担が非常に小さいので建物にも優しい屋根材です。

またガルバリウム鋼板は、葺き替えの用途を考えた材料なので
各メーカーで屋根まわりの部品が豊富に用意されていて、メンテナンスをする際も

非常に使いやすい材料となっています。

対応年数

開発メーカーがいうには、めっき皮膜寿命は、沿岸地域などの塩害が考えられる地域では15年
工業都市、田園地域で25年が目安となっています。

この寿命は、再塗装なしでの寿命で、部分の錆や表面の錆が出る前に、再塗装を施せば更に寿命は
伸ばせることになります。

ガルバリウム鋼板の最大の敵は酸化(錆)で、これさえなくせばガルバリウム鋼板は
永久に使用できると言っても過言ではありません。

しかし、現実にはそういう状況なはならないのです。
ガルバリウム鋼板の表側は、再塗装で守れても裏側はメンテのしようがありませんので

劣化は表よりかなり遅いと思われますが実際、詳しいデーターがありません。
表側を丁寧にメンテしても、ガルバリウム鋼板の耐用年数は、30年ぐらいといったところだと思います。

屋根の塗装について

これは一概に言えませんが、15年前後で一度メンテナンスとして塗り替えしておくと良いです。
これは、錆びついてきたからとか、というわけではなくそうなる前にメンテしてた方が絶対に良いという話です。

塗り替え目安

トタン屋根はだいたい15年も塗り替えをしないと下記のような状態になってきます。

状態1:変色

変色や色あせがでてきます。そろそろ塗装の塗り替えを検討してもいい頃ではありますが
もし、予算的に出費出来そうであれば、錆びる前に塗装することによって錆を発生させずに済むので
屋根材にとっても長持ちさせることが出来ますが、まだ焦ってメンテする時期でもないです。

状態2:チョーキング

手で屋根を強くこすると、白い塗装が手についてしまう現象のことです。
このレベルはまだ、そんなに深刻な状態ではありませんが、これ以上劣化しないように
塗り替えを検討する時期です。

状態3:錆(サビ)や苔、カビ

このレベルになると、比較的すぐに塗り替えを検討したほうがいいです。
そのままにしておくと、錆がどんどん発生しトタンに穴が開いてしまうなどの問題が起きてきます。
そうなると塗装だけでは納めきれない状況になってしまう恐れが出てきて
最悪の場合、屋根の張替えをしなければならないことになります。

一般的な塗装の種類

これは業者によって標準としている塗料は違う場合があります。
それによって同じ色、同じ㎡数でも値段が全然違うものになりますので

塗り替えを考えているのであれば、何の塗料を使っているか確認するべきです。

塗料の種類と特徴

通常のトタン屋根塗装では錆が発生している場合、下塗りとしてさび止め塗装をします。
その上に仕上を塗装します。仕上げは通常2回塗が標準です。

トタン屋根の塗り替えでは、金属屋根用の塗料が使われます。
金属面に塗れる塗料をいくつか紹介します。

シリコン塗料

現在はこの塗料を使用している業者がほとんどだと思われます。
光沢性があり耐久性が良い材料です。光沢性がある分スベリが良く積雪があっても
屋根の雪をスムーズに落とす、汚れが付きにくいなどという作用もあります。

塗料のもち具合は15年前後といったところです。

ウレタン塗料

他の塗料と比べて塗膜が柔らかいため密着性に優れ、時間とともに形が変わってしまう
木材などにも対応ができるという利点があります。
高級感のある仕上がりになるため家具などに使用されることが多いです。

塗料のもちとしてはシリコン系より少し短く10年前後です。

フッ素塗料

この塗料は紹介した材料の中で一番優れている材料です。その分値段も優れています。
予算に余裕があればお勧めできる材料です。
汚れが付きにくい材料でもありますが、耐候性はもちろん、耐熱性、不燃性に優れた材料です。

この材料は20年前後もつと思われます。

まとめ

屋根の塗装の塗り替えの時期について説明しました。
屋根は10年~15年に一度メンテナンスをしていれば長持ちさせることが出来るでしょう。

もし予算があるのであれば、外壁と一緒に塗り替えるのが一番のが長期的にコストでお得になります。
足場をかける分の値段を削減出来るということもありますが、それだけではなく

工事の期間は1週間から10日間くらいですが、雨でながびけば半月かかる場合もあります。
なので、それを2回の工事にわけるより、一度の工事にしたほうが余計な経費をかけないで済む事になります。

また塗装は業者の腕によって、耐用年数も全然かわってきます。
一般の人には難しいとは思いますが、口コミなどの情報を集めて

しっかりした仕事をする業者に仕事を依頼できる事を願います。